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ワインをできるだけ長く楽しみたい!余ってしまったワインの保存テクニックと活用法を紹介

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ワインをできるだけ長く楽しみたい!余ってしまったワインの保存テクニックと活用法を紹介

ワインをできるだけ長く楽しみたい!余ってしまったワインの保存テクニックと活用法を紹介

ワインは空気に触れると味が変わってしまうことから、開栓したその日のうちに飲み切るものだと思っている方は意外と多くいらっしゃいます。繊細な性質を持つワインだからこそ、長期間、空気に触れる環境では、長く楽しめないのではと急いで飲んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ワインは寝かせれば寝かせるほど味に深みが増し、さらなるおいしさに出会うケースも多いかと思いますが、開封した時の味わいを大切にしたい方も多いはず。

実は適切な方法で保存することで、開栓後1週間程度は開封した時のような香りと美味しさを楽しめることはご存じでしょうか。今回は、そんな開封鮮度を保つことができるようになるための保管方法についてご紹介していきます。

飲み残したワインの保存テクニックに加え、どうしても長期間放置してしまったワインについて、飲む以外でワインを楽しむ活用法も併せてご紹介していきます。

ワイン好きの方はもちろん、棚の中でワインが眠っているけどどうやって楽しめるのか知りたい!などという方もぜひ参考にしてくださいね。

ワインを飲んだ後、味が変わるのはなんで?

保存方法に先駆けて、まずは開封後のワインの味が変わってしまう原因について、知識をつけておきましょう。原因が分かることで、保存方法を実践する際のポイントをうまく抑えられます。

まず、味が変化する原因としては「酸化」が影響しています。一度栓を開けたワインは、空気中の酸素の触れ合うことで酸化がはじまるため、ボトルの開封口から空気が流れ込み、その時にワインに含まれるポリフェノールと空気中の酸素が化学反応を起こし、最終的に水とアセトアルデヒドが生成され、これが味わいに大きく影響されるのです。

この酸化がある程度ならワインをより美味しくさせるのですが、酸化が進みすぎるとワインの味を損ねる原因になります。普段、なぜ味が変わるのかを考えた上で科学的な解説を聞くと、何か別の飲み物になってしまうような印象を感じてしまいますよね。

味が変わってしまい、楽しみにしていたワインを捨ててしまう、なんてことにならないようにするためにも、飲みきれなかったワインを保存する際は、いかに酸化させないかがポイントであり、酸化の進捗を最小限にすることがミッションとなりそうですね。

参考:ワインの保存に役立つ!ワインの酸化について知ろう! – 日本ワイン.jp

飲み残しワインは保存できる?!ワインを保存する基本テクニックをご紹介!

さて、いよいよこれから、保存方法について紹介していきます。

皆さんはこれまで、飲みきれなかったワインはどのようにして保存されていたでしょうか。SNSでは多くの方が悩んでいる姿があり、勉強しなければと思うけれど、なかなかその機会が少ない、という方が多くいらっしゃいました。

こうした場合にも、今回ピックアップする保存方法を取り入れることで、翌日以降も美味しく味わうことができます。そんなワイン保存テクニックをさっそく見ていきましょう!

上手なワインの保存方法3つ

飲みきれなかったワインを上手に保存するには次の3つの方法がおすすめです。簡単にまとめておりますので、自分のできる方法から試してみてください。まずは実践してみることが大切です。

①抜いたコルクで栓をする

最も手軽な方法なのが抜いたコルクで栓をする方法です。

コルクが膨張して刺しにくいケースがありますが、そもそもワインの保管に適したコルクが風味を損なわないよう守ってくれますし、新しく何かを用意することがないので一番手軽に行える方法ではないでしょうか。

また、コルクにラップを巻き付けてから栓をするとより空気が通りにくくなるので、こちらも試してみると良いでしょう。再び開封する時のために、ラップ部分を少し多く出すことで、よりスムーズに栓を抜きワインを楽しむことができるのでお勧めですよ。

②市販の密閉用の栓の使用

コルクがほぐれてしまって使い物にならないときは、市販のワイン密閉用の栓を使用するのも良い方法です。

最近では手動ポンプがセットになった瓶内を真空に近い状態にできる商品もあるので、使いやすいものを用意してみましょう。

③小さな容器に移し替える

ワインを酸化から守るには空気に触れさせないことがポイントとなるため、小瓶などに移し替えるのも一考の価値があります。

ポイントは小瓶の注ぎ口ぎりぎりのところまでワインを注ぐこと。出来る限り少ない空気量が瓶内にとどまるようにしておけば、ワインボトルに入れっぱなしで保存するより酸化を防ぐ効果が期待できます。

この方法はかなり使いやすい反面、何のワインをどの小瓶に入れたのかわからなくなる場合もあります。移した小瓶には必ずいつ開封したか、何のワインなのかなどの情報を書くのを忘れないようにしましょう。

飲み残したワインは冷蔵庫に入れるのがベター。1週間程度は美味しく飲める

レストランのテーブルに置かれた高級そうなワイン。レストランで注がれるワインはいつもおいしいのは保存方法のおかげ。

それぞれの保存方法を施したワインは、冷蔵庫に入れて保存しましょう。直射日光を避けることと、低温保存する目的から冷蔵庫が最適だからです。

また、常温の環境下ではワイン内に微生物が発生するため、これを予防する効果も期待できます。加えて、冷蔵庫で保存するときは空気と触れ合うワインの面積を最小限にするために瓶を立てて保存することがおすすめです。

ただ、冷蔵庫に保存したからといって長期間置きっぱなしにするのはNG。やはり1週間ほどを目安に飲み切ることが理想的です。

参考:ワインの最適保存テクニック|これでバッチリ! ワインの基礎知識|ワインアカデミー|キリン

飲み残しワインの活用法

これまで長期保存できる方法として、いくつか手軽な方法をお伝えいたしましたが、とはいえ仕事などで忙しい方には1週間という保存期間は心もとない期間…。気が付けば1カ月放置してしまった!などの経験を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

久しぶりに保存していたワインを開けてみたのはいいものの、好みの味ではなくなってしまい楽しみが半減…というのは自分にとってもワインにとっても残念な気持ちになります。

そんな時におすすめの活用法は、味を変えて別の方法で楽しむ、あえてお酒ではなく別の方法で楽しむ、というもの。ワインが好みに合わなかった場合にも適した活用法を紹介するので、ぜひ試してみてくださいね。

料理に使う

フランス料理をはじめ調理の場では、ワインをさまざまな目的で使用しています。飲みきれなかったワインを使うことも特に問題ありません。ただし、赤・白それぞれのワインの特徴に合わせた料理に使うことが肝心です。

例えば、赤ワインなら料理やソースに加えることで、濃厚かつ複雑な味わいを演出したり深みやコクをプラスしたりすることができます。肉の臭みとりや和食に使うのもおすすめです。

筆者のおすすめとしては、日常的な使い方でカレーの隠し味に使うのもおすすめ。アルコールは抑えられ、フルーティな味わいがカレーそのもののコクを引き立ててくれます。

白ワインは魚や鶏肉、豚肉の臭みとりや素材をやわらなく仕上げる効果が期待できます。下ごしらえのほかでは、ドレッシングやさっぱり仕上げたいスープ類に使うことも良いでしょう。

いろいろな料理に使ってみてくださいね。

サングリアにする

こちらは試したことがある方も多いのではないでしょうか。ワインは好きだけどあまり量を飲めない方や、味を変えて楽しみたいという方に最適です!また、保存したワインをもっと手軽に飲みたいときや、飲みやすくしたものが欲しいときはサングリアにするのも良い方法です。

ワインとオレンジジュースを同量で混ぜれば基本形の出来上がりと作り方が簡単で、お好みでフレッシュなフルーツを加えてもおしゃれなカクテルになります。

見た目の華やかさとアルコールの低さからちょっとしたパーティーや女子会にも相応しく、みなさんで楽しめるでしょう。

ワイン塩を作る

ワインは香りの良さからフレーバーソルトとして使用することがあります。飲みきれなかったワインは、ワイン塩にするにもおすすめで、シンプルなグリル料理や炒め物にプラスするだけでおしゃれな一品に仕上げることができます。

作り方は意外と簡単!

まずは、保存しておいた塩(海塩)1に対しワインを2倍量用意して、フライパンで焦がさないように煮詰めていきましょう。

そして、根気よく煮詰めていき水分が飛んでサラっとしてきたら完成です。

赤ワインの場合はワインの種類によって色や風味が異なるものの、それもまた楽しみの1つと言えますし、白ワインの場合は酸味が効いたワイン塩になり、さっぱりさせたい料理との相性バツグンです。

そして何よりデザートにも合うのがいいところ!いろんなものに組み合わせて楽しめますね。

[参考]

捨てるのはちょっと待って! 飲み残したワインを味わい尽くそう|ワインを楽しむコツ|ワインアカデミー|キリン

飲み残したワインの活用法 ~上級編~|ワインを楽しむコツ|ワインアカデミー|キリン

ワインは飲み切れなくても大丈夫!さまざまなアレンジを楽しもう

様々な料理が並ぶテーブルを上から撮影した家族で集まる団らん写真。ワインを片手に乾杯している様子。

いかがでしたでしょうか。ワインは本当に優秀なお酒で、酸化を最小限にできれば開栓から1週間程度は美味しく飲めるほか、料理や調味料としても活用することができます。飲みきれなかったワインの保存方法を熟知していれば、どんなワインも飲み切ることを考えずにチャレンジできますね。

とはいえ、やはり個人的には、ワインはお酒で飲むのが大人のたしなみ。長期間保存できないからとワインを飲むことをあきらめるわけにはいきません。そして何により、世界中には数多くのワイナリーがあり、様々な味を楽しめるのがワインの奥深いところ。そんなまだ知らないワインに出会う、ということも多くの方がワインを楽しむ一つなのではないでしょうか。

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