カリフォルニアワインで有名なナパワインとは?特徴や選び方を知ろう!
世界中のワイン愛好家が注目を集めているのが、アメリカのカリフォルニア州で醸造されるカリフォルニアワイン。 さらに、カリフォルニアワインの中でも「美味しい!」と世界中から絶賛されているのがナパワインです。 ナパワインは、甘みを含む果実味の濃厚な味が評判を集めています。 ワイン好きならぜひ知っておきたい、ナパワインの特徴や選び方、おすすめの銘柄などを詳しく解説します。カリフォルニアワイン「ナパワイン」とは?
ワインの産地や醸造で有名な国といえば、フランスやイタリアなどのヨーロッパ圏。 ナパワインを含むカリフォルニアワインの歴史は浅いのですが、ワイン好きの間では人におすすめしたくなるような味わいが評判を呼んでいます。ナパバレーめちゃ美味しい
— 腹ペッコ (@hara_peko140p) March 20, 2022
ワイン愛好家の中ではトップクラスで絶賛されるナパワインですが、実は、生産量はカリフォルニア全体でたったの4%ほどしかありません。 ナパワインはアメリカのカリフォルニア州中西部にあるナパバレー(ナパ・ヴァレー)のワイナリーで醸造。ワイナリーの数は約470件とワイン生産地から見ると多くありません。 ナパワインは一度に大量のワインを作るのではなく、ブドウの栽培からワインを出荷するまで丁寧に作り上げるワイナリーが多いので、品質の高いワインが仕上がるのです。 なぜナパワインは他のカリフォルニアワインなどと質や味わいが違うのでしょうか。 それは、ナパバレー特有の土地柄などが関係しています。ナパバレー
安いけれど美味しい。 カリフォルニアワインの質は良くなっているともっぱらの評判だけれども、うん、好き。 — Halca. (@halcalizm) August 13, 2020
微気候により栽培環境が多彩
ナパバレー、は、サンフランシスコから車で約1時間走った北部にあります。 西側はマヤカマス山脈、東側はカヴァ山脈と山に囲まれた渓谷地帯で、地球の中で一番暮らしやすい地中海性気候なのが特徴的です。 ナパバレーを細かく地域分けすると16エリアあり、北部や南部、内陸部によって気温が違います。 たとえば、ナパバレーで一番内陸部のカリストガは、真夏の最高気温が40度近くまで上昇する温暖エリア。サンフランシスコに近い南部に位置するカーネロスは、サン・パブロ湾からの風によって涼しいエリアです。 ワインの原料であるブドウは、気温によって風味や味わいなどが大きく左右されます。 ナパバレーは渓谷地帯特有の地表面や植物などの影響により細かく気象の差が生じる地域なので、多様な環境の中でブドウを栽培できるので美味しいワインを醸造できるのです。産地によって土壌が違う
ナパバレーは1億5千万年の地質活動によって、火山性と海洋性の2種類の土壌が存在する地域です。世界中にさまざまな土壌パターンがありますが、ナパバレーは約半分の土壌が存在しています。 土壌をさらに細かく分類すると30種類以上あり、一歩隣に移動するだけで土壌が変わるというケースも珍しくありません。 ワインの原料であるブドウは、土壌環境によって風味や味わいなどが大きく変わってきます。品種によって土壌との相性もあり、さらにナパバレー特有の気候がプラスされて、美味しいワインを醸造する産地として有名なのです。95%のワイナリーが家族経営
ワイナリーの経営は、大きく分けて2つあります。 ・ブドウ農家や醸造会社など分ける「企業型」 ・ブドウ栽培から醸造まで家族でおこなう「家族経営型」 ナパバレーにあるワイナリーは、95%が家族経営です。 ワインの生産量を高めるなら、たくさんのブドウ農家と契約してたくさんの醸造ができる企業型が一般的です。 ただし、生産量が高まると管理がおろそかになってしまい、ワインの質が低下するなどデメリットが出てきます。 ナパワインは年間の生産量が5000ケース未満と、出荷量は決して多くありません。 ナパワインは量産するよりも高い質を求めて醸造しているので、世界中から「美味しい」と評判を集めているのです。ナパワインの歴史と誕生秘話
今では世界中で有名なナパワインですが、フランスやイタリアなどのワインの伝統国に比べると、ワイン造りは日が浅く古い歴史はありません。 もともとナパバレーは、世界的にワインの産地として有名になる前から、たくさんのブドウが自生していました。 ナパワインが世界有数のワイナリー産地と呼ばれるようになったのか、歴史を時系列で見ていきましょう。 年代 できごと 1839年 ジョージ・カルヴァート・ヨートン氏の開拓でワイン用ブドウを栽培 1861年 チャールズ・クリュッグ氏がナパバレー初の商業ワイナリー創立 1966年 ロバート・モンダヴィ氏がオークヴィルにワイナリー創立 ナパバレーのワイナリーが増えたきっかけは、1861年にチャールズ・クリュッグ氏が商業ワイナリーを成功させたことです。 ワイナリー成功によりベリンジャーやイングルヌックなどの地方で、次々にワイナリーが誕生しました。 その後、1966年に「カリフォルニアワインの父」として名の知れたロバート・モンダヴィ氏のワイナリー創立によって、消費者のワインに対する意識が変わります。 そして、ナパワインを世界中に広く知れ渡ったのが「パリスの審判」です。ナパワインが有名になった「パリスの審判」とは
ナパワインが最も有名になったのは、1976年開催の「パリ・テイスティング」がきっかけです。別名「パリスの審判」とも呼ばれているできごとです。 パリスの審判とは、アメリカ合衆国独立200年を祝うため、パリでカリフォルニアワインとフランスワインのテイスティング対決のことをいいます。 当時、高品質のワイン生産国といえば「フランス」と答える人が多く、圧倒的な知名度と信頼性を誇っていました。 審査員も全員が、ワインを知り尽くしたフランスのワイン専門家。誰もが「カリフォルニアワインは勝つことはできない」と思っていた時代です。 ジャッジの結果、赤ワインと白ワインのどちらもナパワインが優勝!審査結果は情報誌によって瞬く間に世界中に広がり「ナパバレーで作られたワインが美味しい」と知れ渡ったのです。今宵はナパバレーの赤ワインを嗜む。“パリスの審判”で知名度を上げただけあって美味しい。コストコのナパバレーもオススメです。良い仕事した日はウイスキー🥃とワインで乾杯
— saigon_daisuke (@DuffDaisuke) September 8, 2022
ナパワインの特徴は?
生産量より質を重視するナパワインは、希少価値の高い高級ワインとしても人気! ナパワインの有名銘柄といえば「オーパス・ワン」や「シックス・エイト・ナイン」、「カベルネ」など。ナパバレーの赤ワインですね。 オーパスワンを筆頭に美味しいワインが 沢山あります。是非お試しを!
— Triumph Street Twin (@triumph_900) August 24, 2022
一体ナパワインには、どんな特徴があるのでしょうか。ナパバレー689美味しいよー!!!
— 陽茉莉 (@himarifl) October 10, 2022
フランスワインより果実味が濃厚
ナパワインはフランスワインに比べると、甘みを含めた果実味が濃厚な味わいが特徴的です。 世界中のワイン愛好家の舌を唸らす理由は、ワインの産地に適した土壌と気候。さらに、丁寧な醸造のおかげです。 ブドウの品種は土壌や気候によって適した地域が違い、同じ品種でも栽培する場所が違うとワインの味わいに大きく影響します。 ナパバレーはワインの原料となるさまざまなブドウの品種に適した産地がいくつもあるので、濃縮された深い味わいのナパワインを醸造できるのです。高級ワインなのにお手頃価格もある
繊細で美味しいワインは高級というイメージが強いのですが、ナパワインは普段の食事でも気軽に飲める、リーズナブルな価格もあります。ワインの美味しさは価格で左右されると思う人も多いのですが、ナパワインは「安いから味はイマイチ」などはありません。 飲んでみたいけど値段が気になって手が出せずにいる人は、ぜひ自分へのご褒美としてお手頃価格のナパワインから飲み始めてはいかがでしょうか。ナパバレーのワインは安くて美味しいですね。 Kendall Jackson のカベルネソーヴィニオンを気に入って飲んでました。
— Wizard 2222 (@2222Wizard) January 22, 2022
ナパワインのおすすめの選び方
初めてのナパワイン、せっかく飲むなら美味しい銘柄を選びたいですよね。 しかし、美味しさの感じ方は個人差があるので、友達におすすめされたワインが「美味しくない」と感じるケースもあるでしょう。 ナパワインの選び方に失敗したくない人は、次の2つのポイントに絞ってみてください。ブドウの品種で選ぶ
ナパワインを選ぶなら、原料のブドウの品種から自分好みの銘柄を見つけてみましょう。 ナパワインの原料となるブドウの品種と特徴を紹介します。ブドウの品種
特徴 カベルネ・ソーヴィニヨン ・赤ワインの品種では「王様」と呼ばれるブドウ ・フルボディのワインでタンニンと酸が豊富 ・冷涼地で栽培すると黒スグリのような香り ・熟成したワインの味わいを楽しめる メルロー ・程々のタンニンで飲みやすい ・口当たりがまろやかな味わい ・チェリーとプラムのような香り ・ハンバーグなど柔らかいお肉料理と相性が良い ピノ・ノワール ・他の品種よりタンニンと色合いが穏やか ・程よい酸味でワインが苦手でも飲みやすい ・イチゴやチェリーのような香り ・サラダなどの副菜やスイーツと相性が良い
ナパバレーのワイナリーのある場所によって、栽培に適したブドウの品種が違います。 ブドウの品種によって作られるワインの味わいや風味も違ってくるので、ブドウの品種別の特徴から飲みたいワインを選んでくださいね。ナパワインの当たり年で選ぶ
美味しいナパワインを選びたいなら「当たり年」から選ぶのもおすすめ! 当たり年ワインとは、原料であるブドウの栽培に適した気候や日照時間、熟成期間、生産数などを総合とした最高峰のワインをいいます。 ナパワインにも当たり年があります。 ・2018年 ・2016年 ・2015年 ・2012年 ・2013年 ・2007年 ・2001年 上記の当たり年を見るとわかりますが、数年間、高品質なワインを醸造できなかった年もあります。 もちろん、当たり年以外のナパワインは美味しくないということではありません。 当たり年以外でもワイナリーが品質の良いブドウだけを選別して醸造したワインもあるので、ナパワインの当たり年は参考として覚えておく程度にしてくださいね。まとめ
カリフォルニアワインの中でも希少価値が高く、世界中のワイン愛好家の間で愛され続けているのがナパワイン。 ナパワインはワイン用ブドウの栽培に適した環境が整う地域で、有名なワイナリーが約470件あります。 日本でもナパバレーで醸造されたワインは美味しいと評判です。 「濃厚な味のワインを飲みたい」「プレゼントに喜ばれるワインを探している」など、美味しい銘柄を探している人はぜひ一度試してみてください。カリフォルニアの″太陽の雫″をあなたへ
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