赤ワインのアルコール度数はどれくらい?酔いつぶれない美味しい飲み方とは
気の合う仲間と美味しい料理、それから美味しい赤ワイン。つい飲みすぎてしまい、気づいたら翌朝だった…という経験がありませんか?
赤ワインは白ワインに比べて酔いやすいという噂がありますが、その理由をよく知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで赤ワインのアルコール度数や、二日酔い知らずに赤ワインを美味しく飲む方法などについて詳しくお伝えします。
赤ワインの平均アルコール度数はどれくらい?
赤ワインの平均アルコール度数は12%。
白ワインに比べて1~2%以上高いのですが、実は他のアルコール飲料に比べると度数はそこまで高いわけではありません。
アルコール飲料 | アルコール度数の目安 |
ビール | 5% |
酎ハイ | 7% |
ワイン | 12% |
日本酒 | 15% |
梅酒 | 15% |
焼酎 | 20% |
上記の表を見てわかるように、ワインのアルコール度数はお酒の中でも中間です。
ただし、赤ワインの中でも酒精強化ワインのアルコール度数は15%以上と、通常の赤ワインに比べて度数が高いのが特徴的です。
酒精強化ワインとは、醸造中に40℃以上のアルコールを添加して強制的に発酵を止める、糖度と保存性の高いワインです。
赤ワインのアルコール度数の確認方法
赤ワインのアルコール度数は、パックやボトルのパッケージラベルに表記しています。メーカーによって、次のような表記もあります。
- アルコール度
- アルコール分
どちらもアルコール度数の表示であることに違いはありません。
最近は12%以上の赤ワインも流通しているので、度数は一律ではないので飲む前にしっかり確認しておきましょう。
赤ワインによってアルコール度数が違う!その理由は?
赤ワインのアルコール度数が違うのは、次の3つが大きく関係しています。
- 収穫するぶどうの産地
- ぶどうの品種
- 発酵時間
それぞれの詳細を確認していきましょう。
ぶどうの品種や収穫時期
全世界に10000種類以上の品種があるといわれるワイン用のぶどう。栽培や収穫できる品種は地域限定や世界共通などさまざまあり、品種によってぶどうの糖度が違います。
赤ワインのアルコール度数は、原料であるぶどうの糖度が高いほど度数も高まる傾向があります。
そして、ぶどうの糖度は収穫する時期によって変わってきます。
みかんをイメージするとわかりますが、早摘みしたみかんって少し酸味がありませんか?
ぶどうも同じく、収穫時期より早く摘み取ると酸味が強く、少し遅れて収穫すると糖度が高くなるのです。
そしてなによりワインを醸造するには、酵母が欠かせません!
酵母はぶどうに含まれる糖を分解してアルコールを作るため、糖度の高いぶどうを使うほどアルコール度数が高まるのです。
ぶどうを栽培する産地
ぶどうの糖度は品種だけではなく、栽培する産地も大きく関係しています。
- たっぷり浴びる陽の光
- 適度な水分
- 日中夜の寒暖差
この3つの条件が揃うと、甘くてみずみずしいぶどうが育つのです。
例えば、雨があまり降らない地域で栽培したぶどうは、果実が大きく育たず甘みもほとんど感じないぶどうに成長します。
地域によって気候の環境は違うので、ワイン用のぶどうを栽培する産地によってアルコール度数が違うのです。
発酵時間
赤ワインが白ワインよりもアルコール度数が高い理由、それは醸造工程が違うからです。
ワインのアルコール度数は、発酵時間が長いほど高い傾向があり、赤ワインは糖分を完全にアルコールにするまで発酵させます。
つまり、赤ワインの方が発酵時間は圧倒的に長いのです。
赤ワインのアルコール度数を感じやすいのは温度も関係!
赤ワインのアルコール度数を高く感じる理由は、もう一つ「飲む時の温度」も関係しています。
赤ワインの適温は、種類によって違います。
赤ワインの種類 | 適温 |
フルボディ | 16~18℃ |
ミディアムボディ | 13~16℃ |
ライトボディ | 10~12℃ |
よく「赤ワインは常温、白ワインは冷やして飲む」と聞きますが、実際にワインの種類によって冷やしたり冷やさなかったりしている人も多いのではないでしょうか。
ワインは温度が高いほど芳醇な香りが漂い、アルコール度数は強く感じやすいのです。
二日酔い知らず!赤ワインの美味しい飲み方とは?
お酒の種類の中では、アルコール度数はそこまで高くない赤ワイン。
ですが、赤ワインの種類や飲み方、体調など条件次第では酔いつぶれたり次の日は二日酔いで1日中頭が痛かったりと「飲み方を間違えたのかな・・・しばらく赤ワインは飲みたくない」なんて思うこともあるでしょう。
赤ワインは正しい飲み方を知っていれば、翌日もアルコールが身体にアルコールが残らず美味しく飲めます。
厚生労働省では、ガイドラインやエビデンスから「健康を守るための12の飲酒ルール」を紹介しています。
参照:飲酒のガイドライン | e-ヘルスネット(厚生労働省)
飲酒ルールを踏まえて、赤ワインの美味しい飲み方を紹介します。
飲酒量ではなく純アルコール量を基準に飲む
赤ワインを飲む時は、1日に飲んだ量(コップ1杯など)ではなく、純アルコール量を基準に計算するのがポイント!
純アルコール量とは、飲むお酒に含まれるアルコール量です。計算式は、次の方式で求めます。
【式】
飲酒量(ml)×(アルコール度数(%)÷100)× 0.8=純アルコール量(g)
赤ワインの純アルコール量は、次の表を参考にしてください。
飲むワイン量(アルコール度数12%のワイン) | 純アルコール量(g) |
ワイングラス(120ml) | 12 g |
ハーフボトル(375ml) | 36 g |
フルボトル(750ml) | 69 g |
厚生労働省が推奨する1日の純アルコール量の平均は20g以下です。満20歳以上65歳未満の1日の赤ワイン適量を、男女別にまとめてみました。
男性 | 女性 | |
推奨量 | 20 g以下 | 10 g以下 |
不適切な量 | 46 g以上 | 23 g以上 |
危険な量 | 69 g以上 | 23 g以上 |
女性は「ワイングラス1杯も飲めないの?」と思った人も多いでしょう。
男性に比べて女性の方が、純アルコール量が低いのは、次のようなリスク傾向が関係しています。
- 肝臓の大きさが違う(アルコール分解する臓器)
- アルコールの血中濃度が上昇しやすい(血中水分量が少ない)
- 女性ホルモンがアルコール分解を低下 など
決して「赤ワインを飲む=体に悪いこと」ではなく、1日あたりの純アルコール量(推奨量)を超えなければ適量といわれるでしょう。
参考:お酒の適量、女性は男性の半分はなぜ? – 健康コラム | 【健検】日本健康マスター検定|文部科学省、日本医師会ほか後援
アルコール血中濃度から酔い状況を知る
「気分が悪い…赤ワインを飲みすぎてしまった!」そんな時は、アルコール血中濃度から酔いの状態を確認してみましょう。
酔い状況 | 身体の状態 | 血中濃度 | 酒量 |
総快期 | ・皮膚が赤い・判断が遅れる・気分が良くなる・テンションが高くなる | 0.02~0.04% | ワイングラス1杯分 |
ほろ酔い | ・体温が高まる・脈が早くなる・理性が失われる | 0.05~0.10% | ワイングラス2~3杯分 |
酩酊初期 | ・立つとふらつく・気が大きくなる・大声や怒るなど増える | 0.11~0.15% | ワイングラス4~5杯分※ハーフボトル約1本分 |
酩酊期 | ・歩くとふらつく(千鳥足)・呼吸が早い・嘔吐する・話した会話を覚えていない | 0.16~0.30% | ワイングラス6~10杯分※フルボトル約1本分以上 |
泥酔期 | ・普通に立てない・意識がパッとしない・会話がしっかりできない | 0.31~0.40% | ワイングラス11~14杯分 |
昏睡期 | ・身体が動かない・呼吸がゆっくりで深い・命の危険性あり | 0.41~0.50% | ワイングラス15~17杯分 |
もともとお酒が弱い人や体調の悪い日など重なり、上記のようなアルコール血中濃度にならない場合があります。表は目安として参考して、酔いの状態は「総快期~ほろ酔い(ワイングラス1~2杯ほど)」の範囲内で飲むように心がけましょう。
赤ワインを美味しく飲むポイント
赤ワインを飲みすぎて二日酔いしないためにも、美味しく楽しく飲むように工夫するのが大切です。
- 食事やおつまみと一緒にゆっくり飲む
- 赤型体質者は推奨量より少なめに飲む(赤型体質=お酒を少し飲んだだけで顔が赤くなる人など)
- 毎週休肝日を作る(目安は週に2日)
- 入浴や運動前に赤ワインを飲まない
- 65歳以上は推奨量より少なめに飲む
美味しいワインやボジョレヌーボー解禁日は、つい適量以上飲んでしまうこともありますが、健康のためにも飲み過ぎには十分気をつけてくださいね。
まとめ
赤ワインのアルコール度数の平均は12%。原料であるぶどうの産地や品種、収穫時期によって味わいやアルコール度数が変わります。
ついつい飲みすぎてしまう赤ワインですが、美味しく飲むためのポイントを知っておくことで、酔いつぶれず後悔しない飲み方で楽しめますよ。
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