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ワインにはなぜコルク栓が使われるの?ワインの栓の種類と開栓方法について

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ワインにはなぜコルク栓が使われるの?ワインの栓の種類と開栓方法について

ワインにはなぜコルク栓が使われるの?ワインの栓の種類と開栓方法について

ワインの栓に使われるコルク栓は、自宅で開栓しようとしても上手くいかない経験がある方もいることでしょう。

コルクは、17世紀末ごろからワインの栓に使われるようになり、現在も多くのワインの栓として使用されていますが、なぜワインの栓にはコルクが使われるのでしょうか。

ワインにコルク栓が使われる理由と種類について紹介するとともに、上手な開栓方法を解説していきます。

ワインにはなぜコルク栓が使われているのか

コルクがワインの栓に使われるのは、コルクという木材の性質が関係していることを知っていますか?

コルクは、柔軟性、弾力性がある素材で、気体や液体を通さない性質があります。水分を吸収するため、コースターなどにも使われております。

腐敗に対する抵抗力も強く、開栓するまで空気に触れたくないワインの栓として最適な素材なのです。

ワインは、酵素と触れると劣化してしまうことや、空気に触れさせずに長期熟成させることで香りが高まる性質があります。

そのため、気体や液体を通さない性質が注目され、柔軟性や弾力性があることからワインの栓として使われるようになりました。

コルクとひと口にいっても、木材を円筒上にくりぬいたタイプや細かいコルクを圧縮してコルクとして使用しているものなどいくつか種類があります。

次は、コルクの種類について見ていきましょう。

ワインに使われるコルク栓の種類

たくさんのコルクの画像

ワインに使われるコルク栓には、実はいくつもの種類がありそれぞれの性質やワインの特徴に合わせて使われています。

はじめに、代表的なコルクの種類から紹介します。ワイン好きの方はもちろん、これからワインに挑戦したい方もぜひチェックしてみてください。

天然コルク

コルクの中でも天然コルクは、木材を円筒上にくりぬいた形状をしています。

天然コルクは、コルク樫の木の樹皮をくりぬいたもので、スポンジのような木材ではない人工的に製造されたもののような独特の質感をしていることが特徴です。

高級なワインほど木目が細かく長めのコルクが使用される傾向があり、カリフォルニアワインにも使用するワイナリーが存在しています。

ただ、上質なコルクともなると10年以上の成長期間が必要となることからも、希少性が高くなってきています。

圧搾コルク

圧搾コルクは、天然コルクをくりぬいた後の部分を細かく粒状にしたものを、コルクの形に圧搾したもののことをいいます。

コルクの木目を楽しむことはできなくなるものの、ワインの品質を安定させることに長けています。

天然コルクより価格帯が安くなることが特徴です。

一部天然・一部圧搾コルク

一部天然・一部圧搾コルクは、コルクの中心部に圧搾したコルクを使用し、その両端に天然コルクを使用したもので、見た目は天然コルクのように見えることが特徴です。

圧搾コルクと同等程度の手頃な価格帯と安定した品質で量産できるメリットがあります。

合成コルク

合成コルクは、樹脂製コルクと呼ばれることがあるプラスチックから製造されるコルクです。

どちらかというとカジュアルなワインに使用されることが多く、ワインオープナーよりソムリエナイフがあると開けやすいです。

スパークリングワイン用のコルク

スパークリングワイン用のコルクは、きのこ型を想像させる重めかつ密度の高いコルクのことをいいます。

はじめからきのこ型ではなく、円筒状のコルク栓を機械でボトルに差し込むときにコルクがくびれるためにきのこ型に変形したものです。

スパークリングワイン用のコルクは、ボトルの口との密着性が高く、スパークリングワインのガスが瓶の内側から押し上げてきても開栓しない性質があります。

ただ、一般的には万一に備えてコルクを固定するワイヤーが取り付けられています。

ワインの開栓方法

ワインコルクを開ける直前の写真

ワインを自分で開栓するとき、多くの場合はスクリューと呼ばれる専用の道具を使って開栓します。

はじめて開栓するときはなかなかコツがつかめずに大変な思いをする方も少なくありませんが、自宅でコルク栓を開けられるようワインの開栓方法について解説していきます。

ワインの開栓する手順

ワインを開栓するときは、はじめにキャップシールを外すところから着手します。

ワインの開栓手順

  1. ワインのコルク部分から数センチ程度のところまで覆うようにキャップシールが貼られているので、びん口のくびれた部分にナイフで切り込みを入れてキャップシールを取り外します。取り外したらびん口の汚れをナプキンなど清潔な布類で拭き取りましょう。
  2. コルクの中心部分にスクリューの先端を当てて刺し、スクリューを垂直にして回し入れていきます。このとき、スクリューが斜めになっていると斜めのままスクリューが入ってしまうので、垂直に刺すようにしましょう。
  3. スクリューの螺旋部分を半分程度刺しこんだら、フックのへこみをびん口に当てて、てこの原理でコルクを少しだけ引き上げます。この時点ではすべてのコルクを抜かないことがポイントです。
  4. 少し引き上げたコルクにスクリューの残りの螺旋部分を回し入れ、手順3と同じようにさらにフックをびん口に当てて引き上げましょう。このとき、小さなコルク片がぽろぽろ出ることがあるので、コルクを突き破らないようにスクリューを回し入れることを意識してください。
  5. コルクがびんに5ミリほど残った状態まで引き上げたら、コルクを手で持って静かに引き抜きます。特に、熟成期間が長いワインはコルクがもろくなっていることがあるので、ちぎれないように静かに丁寧に引き抜きます。
  6. コルクをすべて引き抜いたら、びん口をナプキンなどの清潔な布類で拭き取ります。引き抜いたコルクの状態と香りを確かめるのも上手に引き抜いたあとの楽しみの1つです。

ワインオープナーなどの名称で販売されるスクリューは、ナイフがついているものが使いやすいです。

コルクが途中で折れてしまったら?

コルクが途中で折れてしまったときは、このワインはもう飲めないままじゃないのか?と焦ってしまいますね。

びん口に仮に半分でもコルクが原型をとどめて残っているなら、残っているコルクを狙って斜めにスクリューを刺し込んでみてください。

コルクを瓶の中に落とさないように、びんの内側に添わせるようにしてゆっくり引き抜きましょう。

ワインはコルクの乾燥を防ぐためにも寝かせて保存するのがおすすめ

ワインの栓として目にするコルクは、コルクの性質とワインの性質のいいとこ取りの組み合わせで選ばれた木材だということがわかりました。

ですが、コルクは気体や液体を通さないものの乾燥に弱く、乾燥するともろくなってしまうため、開栓前のワインはできるだけ寝かせて保存することがおすすめです。

自宅でワインを楽しむ際にも、コルク栓を上手に開栓できれば気分も上がり、さらにおいしく飲めることでしょう。

これからワインを楽しみたいと思っている方も、ぜひ、コルク栓のワインを選び開栓に挑戦してみてくださいね。

ステラでは、アメリカのワイナリーの4割を占めるカリフォルニアワインの中でも、高級ワインの産地として有名なナパとソノマのワインを中心に取り扱っています。

毎月、プランによって1本~3本の厳選されたカルフォルニアワインをお届けするので、こちらもぜひコルク栓を自分で開栓してみてください。

【参考URL】

ワインの栓は、なぜコルクなのですか? サントリーお客様センター

スティルワイン(コルク栓)の開け方 | アサヒワインコム | アサヒビール

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