ワイングラスがメリーゴーラウンド!

皆様、ソムリエさん達が試飲の際、よくワイングラスをぐるぐる回すのを見かけた事があると思います。また口をすぼめてシュルシュル、ズルズルと空気を取り込みながらワインのテイスティングする場面も。

私はこの音があまり好きではないのですが、そんなことをしなくても、十分ワインを味わうことは出来ます。特に老齢化の世の中、一歩間違うと誤嚥性肺炎になりかねません。

結論から言いますと、グラスをぐるぐるも、口をすぼめてシュルシュルズルズルもする必要はありません。

グラスぐるぐるメリーゴーラウンド

グループでワインを飲んでいると延々とグラスを回されている方がいらっしゃいませんか?
あれ、見てる方からしても落ち着きませんよね。”メリーゴーラウンド” に乗った様な気分になり目が回っちゃいます。

さて、現地のワイナリーオーナーや醸造家達との食事の場面も数多く経験しておりますが彼らがぐるぐるグラスを回すことは、まずありません。テーブルマナーとしても気を付けたほうが無難です。

彼らが造った貴重なワインは、静かにゆっくりと味わいましょう。

メリーゴーラウンドはアロマを消してしまう

グラスぐるぐるメリーゴーランド

ボトルから大ぶりなワイングラスにワインが注がれる瞬間からワインは空気に触れ、酸化が始まっています。

早く香りを立て、味の変化を知りたいソムリエさん達の試飲場面とは異なります。慌てて回さなくてもブドウの持つ本来のアロマは感じる事ができ、逆に、急激なグラス回しはそのアロマを消し飛んでしまいます。

わざわざデキャンタしたワインをぐるぐる回す必要もありません。
理由は既にお分かりですね。

特に白ワインは回さない方がいいでしょう。そのフレッシュさが飛んでしまいます。また、ワインによっては味気ない物となってしまいます。

最後に、スパークリングワインだけは回さないで下さいね。その美しい泡が貴方の夢と共に消し去られてしまいます。

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