ロング&ワイニング・ロード ~ワインの見果てぬ夢~

The Long and Winding Road “長く曲がりくねった道”

ご存じの方も多いと思いますが、これはビートルズ最後のアルバムに入っていた大ヒット曲です。その後解散となったわけですが、当時メンバーとの間で不協和音が続き、ポール・マッカートニーが思い悩んだその気持ちを歌にした、とも言われている曲です。
聞く人によっては人生とダブらせる方も多いと思います。

私はこれを「The Long and “WINING” Road / ロング&ワイニング・ロード」と読み替えております。最後のゴール(扉)に導かれることを願い、ワイン探求の長い道を歩む、ということです。それは世界各国のワイン遍歴を始めることにつながります。各国のワインをいろいろ経験すると、あなたの世界は桁ちがいに広がります。

世界各地のワインを味わう

皆様それぞれ特に好きな地域、品種もあると思いますが、一度そうしたリミッターを外し、トライされることをお勧めします。例えば、同じカベルネでもフランスのボルドー、カリフォルニア、イスラエルや南アフリカはそれぞれ異なり、またシラーもフランスとオーストラリア、スペイン、日本、その他地域とは味、キャラクターが違います。

よく言われるように気候、土壌などのテロワール、そして「作り手のフィロソフィー、技術」がワインのキャラクターとして反映されるのです。数か国でもいいので、色々な国や地域のワインを味わっていくと、歩む道の途中でいろいろなワインをフラットにに見ることが出来るようになります。

とは言え、全世界のワインとなると星の数?ほどザクザク出てきます。代表的なワイン用ブドウの種類は1400~1500とも言われておりますので、正確には太陽を中心とする銀河系の星の数にはとても及ばないことになりますね。

蛇足ですが皆様、ブドウは食用がほとんどと思っていませんか?実は世界的にみると、ワイン用が約8割、食用は約2割程度なのです。

現地に赴きワインを頂く

ワイン栽培可能地域である等温線(ベルト)でカバーされる所を旅するには人生をかけた終わりのない旅(ゴールの扉)となり、それにはパッションと好奇心、忍耐、体力そして最後には“Some Money”が必要になります。どれほどかはエンゲル係数の変動によりますが...

現地に行き、畑を歩き、倒れるまで飲むのもいいかもしれません。産地の環境、地場の料理で飲むワインは更に美味しく感じます。そして、そこで出会った人々、醸造家、ワイナリーオーナーなどの印象を記憶の襞に焼き付けるのです。そうする事で、ワインに対する偏見もなくなり、先に述べた様に多種多様なワインをフラットに見る姿勢が育まれるのです。ショップで買ったワインを飲むときには、そのワインとラベルに込められた造り手たちの心に思いを馳せて頂きたいです。

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